序章

GrapheneOSには，通常のロック解除のためのPINとは別に，自己破壊パスワード（Duress PIN）を設定する機能が実装されています。これは悪意のある第三者にスマホのロック解除を強要された際に，実際のPINを提供してスマホのロックを解除する代わりに，その場で完全に不可逆的にデバイスのデータを吹き飛ばすことのできる特別なPINコードです。 GrapheneOSの公式ページでも「入力した瞬間にキャンセル不能で，eSIMもろとも不可逆的にデバイスを消し去る」と説明されています。実際にGrapheneOSでDuress PINを設定する手順を簡単に備忘録として残しておきます。 https://grapheneos.org/features#duress

設定方法

まずはスマホで設定画面から「セキュリティとプライバシー」を開きます。

そして次に，セキュリティの項目にある「デバイスのロック解除」を選択して，Duress PINの項目から現在のパスワードとDuress PIN，Duress Password（実質的にDuress PINと同じですが，パスワードを要求する画面ではこちらが使えます）を入力します。

設定を保存しようとするとこのような警告メッセージが表示されますが，Proceedを押して承認します。これで設定は完了です。あらゆるPINの入力画面において，今後このDuress PINを入力した場合，問答無用で速攻でデータが削除されるようになります。このPINは絶対に忘れないように注意してください。

【GrapheneOS】自己破壊パスワード（Duress PIN）を設定しよう！