【Manjaro Linux】Arch Linux派生/ユーザーフレンドリーなOS
最終更新 2023/03/10 16:57
本記事ではManjaro LinuxというLinuxディストリビューションを紹介します。
Arch Linuxの環境を構築したいけどコマンドでインストールするのは気が引けるという方向けに執筆しております。
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Manjaro Linuxは、Arch Linuxをベースに開発されているユーザーフレンドリーなディストリビューションです。
そもそも、Arch Linuxっていうディストリビューションがあるんですけど、これがなかなか曲者(?)なんですよ。
Arch Linuxはとにかくシンプルさ(あとは先進性)を追求したディストリビューションで、GUIインストらーもなく、インストールするにはコマンドを使い自力でインストールする必要があります。
ですが、コマンドでインストールって文面でわかると思いますけど、いわば初心者お断りなディストリビューションなんです。
ただ、Arch Linuxはやはり魅力的なディストリビューションなので、初心者でも触れやすいようにカスタマイズされたディストロが出てきます。それの筆頭がこのManjaro Linuxというわけです。
Manjaro Linuxは、まずなんと言ってもGUIインストーラーを搭載しています。(おそらくCalamares)
よくわからないコマンドを打たずに、Ubuntuや他のユーザーフレンドリーなディストロと同じようにインストールができるというのはなかなか強いですね。
ほかにも、
を搭載しています。(Wikipedia引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/Manjaro)
デスクトップ環境は、公式からGNOME, KDE, Xfceが搭載されたエディションが公開されているほか、
コミュニティからBudgie, Cinnamon, MATEのデスクトップ環境を搭載するエディションと、i3, swayのウィンドウマネージャーを搭載するエディションが公開されています。
あとはManjaro Dockerというものがコミュニティの欄にあったのですが、DockerをプリインストールしたManjaro Linuxってことですかね?
まあとにかく、デスクトップ環境は十分用意されていると思います。ただ、軽量級に相当するデスクトップ環境(LXDEなど)が用意されていないのはすこし残念ですね。
例えばどうしてもLXDEがいいとなった場合は、あとからコマンドを使ってインストールする手間が発生してしまいます。
これはちょっと面倒ですよね。
以前はLXQtというデスクトップ環境のエディションや、Bspwmというウィンドウマネージャーを搭載するエディションもあったらしいのですが、現在では更新されていません。
これらは比較的軽量なデスクトップ環境だったのですが、更新されてないということはコミュニティとしてManjaro Linuxにおいて軽快さよりも機能性を重視したいということなんですかね...?
Manjaro Linux - https://distrowatch.com/images/screenshots/manjaro-20.2.png, GPL, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=100496464による外観はこんな感じです。緑を基調としたシンプルでおしゃれな感じに仕上がってます。
ちなみに、この画像のデスクトップ環境はXfceです。ですが、Plasmaも近しい外観(より美しい)にカスタマイズされています。
システム要件は
となっています。
ただ、GNOMEやKDEといった重量級のデスクトップ環境のエディションを選ぶ場合はもう少しスペックがいるかと思います。
デフォルトで日本語入力ソフトは導入されていません。
そのため、コマンドで導入する必要があります。ここはあまり優しくありませんね。
ターミナルを開き、
sudo pacman -S fcitx-mozc
とコマンドを入力し実行します。
再起動すると、日本語入力ができるようになっているはずです。
まとめ
Manjaro LinuxはArch Linux派生の中では比較的ユーザーフレンドリーで、手が出しやすいディストリビューションです。
Ubuntuなどの初心者向けとうたわれるディストロに飽きたという方にあっているディストロなのではないかなと思いました。